2019/09/03

銭湯と猫の街「北千住」で歴史探訪デート

店内のいたるところに雑貨があるカフェ「エスディコーヒー」

▲店内のいたるところに雑貨があるカフェ「エスディコーヒー」

北千住は新旧の文化が互いに融合している不思議な街です。今回のマイカワイイは北千住の歴史探訪を行いながらデートもできちゃうお得なコースを紹介します。案内人は庶民研究家として有名な町田忍さんです。

◆裏道に入るだけで歴史と猫に触れることができる街

昭和通りの街灯やタバコ屋のテラスを合体させた洋館

▲昭和通りの街灯やタバコ屋のテラスを合体させた大橋眼科

北千住駅から商店街を少し歩くとアーケードが突然途切れたところに、不思議な洋館が出現します。これは地元でも有名なアンティークな建材を利用した大橋眼科です。大橋眼科は1918年に建てられた洋館です。いったん解体された後、1982年に様々な場所から集められたアンティークを利用して再建されました。庭には昭和通りに使用されていた街灯を再配置するなど、様々な工夫が凝らさせているので見ていて飽きません。

北千住の駅から荒川土手の近くまで歩くと、古くからこの地で整形外科業を営む「名倉医院」があります。1770年に接骨医院を開業した名倉家は「骨接ぎの名倉」として広く知られた名門です。当時、名倉医院の周辺には宿泊所が複数あり、全国から入院患者が殺到するほど繁盛していました。名倉家の子孫は整形外科医として代々活躍し、現在では8代目となっています。

江戸時代から続く接骨の名門「名倉医院」

▲江戸時代から続く接骨の名門「名倉医院」

宿場町商店街の路地裏を歩くと、そこかしこに様々な時代の面影を見ることができます。1938年創業のお茶屋「中川園の蔵」は別業種から譲り受けた蔵で、関東大震災以前に建造されたものです。

関東大震災以前の建物である「中川園の蔵」

▲関東大震災以前の建物である「中川園の蔵」

裏路地には必ず猫がいる

▲裏路地には必ず猫がいる

廃墟の銭湯にも猫

▲廃墟の銭湯にも猫

目に関する悩みを祈願できる「めやみ地蔵尊」では、手書きの絵馬を販売しています。江戸時代から代々絵馬を手書きでおこなってきた吉田家によるもの。縁取りした経木に胡粉と美しい彩りの泥絵具描く千住絵馬として有名です。

目に関する悩みに効くという言い伝えがある「めやみ地蔵尊」

▲目に関する悩みに効くという言い伝えがある「めやみ地蔵尊」

旧日光街道沿いにある「かどや槍かけ団子」は地元でも有名な伝統のある団子屋です。店名は水戸黄門が帰郷する時に、松に槍を立て掛けて団子を食べたことに由来します。お団子の種類は「あんこ」と「醤油タレ」の2種類で、1本当たり90円と庶民に優しい値段設定になっています。焼き立てを販売してくれるので、何本でも食べてしまいそうで怖いです。

焼きたての「かどやの槍かけ団子」

▲焼きたての「かどやの槍かけ団子」

安養院の「かんかん地蔵」はかんかんと小石でお地蔵さんを叩いて祈願すると、その思いが成就するという伝承があります。1699年に建てられたときから、叩かれているのでお地蔵様の顔が摩耗しているほどです。

叩くと願いが叶うという伝承がある「かんかん地蔵」

▲叩くと願いが叶うという伝承がある「かんかん地蔵」

北千住の裏道を歩くとセンジュ出版が運営するブックカフェがあります。ここは町田氏が足繁く通う秘密のカフェです。センジュ出版は、オーナーである吉満明子さんが「地元の街のことを全国の人に伝えたい」という思いから生まれた経緯があります。センジュ出版の和室をカフェとして開放しているので、北千住を題材にした本を読みながら、コーヒーを楽しむ至福の時を体験してみるのもいいでしょう。もしかしたら町田氏もみつけることができるかもしれません。

ちょっと発見するのが難しいセンジュ出版カフェ

▲ちょっと発見するのが難しいセンジュ出版カフェ

◆銭湯の庭園が素晴らしい「タカラ湯」

キングオブ縁側と呼ばれる銭湯「タカラ湯」

▲キングオブ縁側と呼ばれる銭湯「タカラ湯」

北千住には数多くの銭湯がありその中でも、1927年創業の「タカラ湯」はキングオブ縁側と呼ばれる庭園があることで有名な銭湯です。その正面には大きな板の表に「わ」、裏には「ぬ」と彫刻されたものが正面玄関に飾られています。これは「湯が湧いた」と「湯を抜いた」を表すもので、開店と閉店を表すダジャレとなっています。

湯が抜いたという意味の「ぬ板」

▲湯を抜いたという意味の「ぬ板」

庭園には沢山の鯉

▲庭園には沢山の鯉

タカラ湯の建物は1938年に建築されてから既に80年を経過しています。以前は廃材などを燃やしてお湯を沸かしていましたが、現在はガス燃料に置き換わっています。そのため煙突は使用されておらず、モニュメントとして残されています。タカラ湯は都内でも珍しい井戸水を使った銭湯です。お風呂の種類は気泡風呂、赤外線風呂、超音波風呂、バスクリン風呂、電気風呂と豊富です。毎週水曜日に男女の入れ替えを行っているので、庭園を体験したい女子は水曜日にいくといいでしょう。お風呂上がりには定番のコーヒー飲料を販売しているので、風呂上がりに庭園で飲むと至極の気分になれるのは間違いないです。銭湯の入浴料金は一律で大人460円、高校生300円、小学生は180円、乳幼児は80円です。(2019年9月現在)

沢山の種類お風呂を用意している

▲沢山の種類お風呂を用意している

タカラ湯主人の松本康一氏(写真右)

▲タカラ湯主人の松本康一氏(写真右)

定番のコーヒー牛乳を飲みつつ手は腰へ

▲定番のコーヒー牛乳を飲みつつ手は腰へ

飲み横でデートを締めよう

▲飲み横でデートを締めよう

北千住駅の西口を出てすぐ左に伸びる「毎日通り飲食店街」があります。ここは通称「飲み横」とも呼ばれ、老若男女の酒好きが集まっています。最近では古い建物を利用した若者向けの店が沢山できているので、この週末に出かけてみるのはいかがでしょうか?

タカラ湯
◆住所: 〒120-0041 東京都足立区千住元町27-1
◆お問合せ:03-3881-2660
◆営業時間:15:00〜23:30
◆定休日:金曜日

センジュ出版
◆住所: 〒120-0034 東京都足立区千住3-16
◆お問合せ:03-6337-3926

名倉医院
◆住所: 〒120-0034 東京都足立区千住5丁目22−1

かどやの槍かけ団子
◆住所: 〒120-0034 東京都足立区千住5丁目5−10

レポーター:高畠麻奈(株式会社ミシェルエンターテイメント)
ライター:冨山孝幸

Category|#travel